『パヤタスに降る星〜A starry night in payatas〜』
「生きる」とは?真実の物語があなたの心を温かくしてくれます。 舞台はフィリピンのゴミの山である“パヤタス”。この本の筆者である“山口千恵子”さんは仕事の関係で訪れたパヤタスで人生のターニングポイントとも言える出来事に遭遇します。貧しい暮らしの中で生きる子どもたちを通して学び直すことが沢山あった言います。本書ではそのことをエピローグ、プロローグを含めて12話のストーリーになりました。 「あなたは生きていますか? 本当の意味で、生きていますか?〜」 葉祥明のやさしいタッチの絵が物語全体を包み込み、爽やかな読後感へといざなってくれる良書です。 【書籍名】『パヤタスに降る星〜A starry night in payatas〜』 【 文 】山口千恵子 【 絵 】葉祥明 【装 丁】水崎 真奈美 【価 格】1,500円(税別) 【頁 数】100ページ 【判 型】22.0×15.6×1.4cm 【出 版】中央法規出版(2016年2月14日) 【特 長】プロローグ 心の声 アンナの一生 バイバイ、スターシティ ビニールいっぱいの愛 神さまからのギフト 最高のおもてなし 街中のマリア はじめてのサンタクロース 優しいうそ 最期に食べたいもの 手のひらのお星さま エピローグ その日特別きれいな花 【抜 粋】「はじめてのサンタクロース」より (前略)「先生、あの……サンタ……クロースって何ですか?」。 他の子どもたちのはしゃぐ声にかき消されそうでしたが、マリー先生にははっきりと聞こえました。12才の少女がサンタクロースを知らない……。それは、その子の家がどんなに貧しいのかを物語っています。マリー先生は新米でも、ここで涙を見せてはいけないことをとちゃんとわかっていました。涙目に気づかれないよう、色紙に目を落としたまま、「サンタクロースっていうのはねぇ」と説明を始めました。するとピアの顔はみるみる明るい表情になり、こう言ったのでした。 「テディベアです。先生、私はテディベアをサンタ……クロースさんにお願いしたいです!」。うつむいて聞いていたマリー先生の指先が、ほんのり赤く染まってわずかに震えているのがわかりました。 その年のクリスマスも子どもたちには食料のおくり物がありました。その他にサンタクロースから男の子にはおもちゃのトラックやプラモデル、そして女の子には全員テディベアがおくられたのでした。 あのクリスマスから3年、15才になったピアの枕元には古びたテディベアが今も置かれているそうです。 あなたが初めてサンタクロースからもらったプレゼントは何でしたか?そのプレゼントは今、どこにありますか? ★この商品の詳しい紹介はこちらからどうぞ!